的を探す・的を射る


今日のピックアップは
制作途中の作品ですが
Aさんの抽象画を


Aさんは日頃風景や静物画などを描かれていましたが
今年度は抽象画に取り組まれる機会も増えました。
この作品も試行錯誤の途中ですが
彼女らしいテーマや心の風景が
絵の具とともに画面に結実する時を
アトリエの他の生徒さん、
私も楽しみに見ています。




さて、 大人のための絵画教室で
生徒のみなさんと関わる様になって
私がいつも心に留めていることの一つが
この”的”という概念です

アトリエでの”的”とは
目的やテーマの様なもの



例えば初心者向けの
基礎デッサンの指導においては

構図:紙のなか程に
(影を含めた)モチーフを
適切な大きさで配置すること

描写:固有の色に対して
適切な濃度の黒さで描けているか
また、どの様な特徴に着目して
モチーフの材質感を捉えるか

など、
漫然と写生するのではなく
課題の中にある”的”を明確にして
デッサンに取り組んでもらっています


的を意識することは
絵を描き続ける上で
とても大切なことです

そして、それを探す能力は
さらに重要といえるかもしれません

なぜ絵を描くのか
何が描きたいのか
どの様に描きたいのか
などいわゆる”上手に描ける”を
乗り越えた後にも
見えてくるのはきっと
的を探すという課題です


的の中心を射る技術が付き
射るべき的が自分で探せる様になる
そしてまた次の的が見つかる
絵を描く行為は
寡作な人も多作な人も
この繰り返しではないでしょうか


d3には教室に長く通って
くださっている生徒さんも多いですが、
的の中心を射る技術をしっかり身につけていただき
最終的には射るべき的が自分で探せる様に
なるところまでをサポートできたらと
思っています。








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